中小企業が抱える顧客管理の悩み
2017年、大学3回生だったCrisp Code代表の小谷が、クライアントである弁護士事務所から「オリジナルの顧客管理システムを作れるか」と相談を受けたことが、すべての始まりでした。
詳しく背景を伺うと、そこには様々な課題がありました。
社員が持つ顧客情報が個々のパソコンのエクセルにしか保存されておらず、代表は社員と顧客とのやり取りを把握できないという問題が生じていたのです。
これにより問題が発生してから初めて対策を考えるしかなく、社員間の情報共有の欠如も明らかでした。
既存の顧客管理システムにも課題が潜んでいました。
中小企業としては導入障壁が高い価格設定や、導入できても不要な項目が多くシステムに業務を合わせないといけない煩わしさがあったのです。
tiesが社内外の繋がりを深めるハブに
システムの導入当初は、「管理されたくない」「仕事をしていないと思われたくない」という声もありましたが、徐々にシステムが浸透すると、情報の可視化による適切な評価や、取引先とのトラブルを未然に防ぐといった効果が生まれました。
また代表に更新した報告が届く機能を導入したことで、社員が気軽に代表に相談できる環境が整い、社内のコミュニケーションが向上したのです。
これにより、顧客管理システムが単なるツールではなく、社内外の繋がりを深めるハブとなることがわかりました。
この経験から、私たちはこのシステムを繋げる = ties (tieの複数形) と名付けました。
わたしたちが取り組む意義
顧客管理は多くの企業や個人が問題に直面しています。
市販されている多機能な顧客管理システムは設定が複雑で、自社で内製化することが難しいという声を多く耳にしてきました。
個人事業主や中小企業は未だにエクセルや紙での管理に頼っているという現実があります (2021年7月自社調べ)。今の管理方法では情報の共有に向いておらず、セキュリティの脆弱性や複数人での管理の難しさも抱えています。
私たちはこれらの課題に応えるために、便利で安全かつ使いやすいシステムを提供することを目指しています。tiesは直感的でわかりやすいデザインを追求し、ユーザーが自由にカスタマイズできる柔軟性を持ちながらも、煩雑な設定を必要としないシンプルな操作性を実現しました。
業務システムだからこそ、遊び心を大切に
初代からリニューアルされたtiesは、「一目でわかる」をコンセプトにデザインされました。
極限まで不要な要素を削ぎ落とし、直感的に操作できるUIデザインを目指しました。
そして、毎日の業務で使うツールだからこそ、使いやすさだけではなく「使っていて楽しい」と感じられるツールであることを目指しています。
アニメーションを取り入れた動きや、遊び心を感じられるインターフェースを採用することで、業務システムに新しい価値を提供しています。
tiesが描く未来
私たちが目指す未来は、情報管理がシームレスで効率的に行われる世界です。
中小企業が情報をしっかり管理・共有することが苦手だとしても、隠れていた情報を可視化することで機会損失を減らし、日本の企業そして世界の企業の業績を向上することができると信じています。
私たちは、情報を「管理する」から「管理し合う」へシフトすることで、より効率的な情報共有が可能になると考えています。
そして、人が本来するべきことに時間を割ける世の中を実現することが、私たちの願いです。
tiesはただの顧客管理システムではありません。人と人、企業と企業、そしてあらゆる情報を繋げるための架け橋となる未来を、私たちは描いています。